2010/02/13

知的な痴的な教養講座/開高健




知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)

知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)










読了。50編のエッセイがつらつらと書かれているので、読みやすい。内容は、まあ、都度「ぎょっ」としてしまう内容なので、スラスラと読めるわけでもない。エロイ内容をくそまじめに書くことができる人は、ほんとうの変態なんだと思う。私が縄だとか●●●だとか***がいいとか@@@の++に△△△を**したいとか書くと、ほんとにただの犯罪だものな。





しかしこの人は頭がいいし、知識欲はハンパないし、行動力もある人だからベトナム戦争へ取材に行ったり。特に、この人の戦争描写がリアルすぎて大好き。現実を見てきた人の書く現実はそれ以上に生々しいので、体験するには刺激が強すぎるけれども、それはやっておくべき体験なんだと、私は強く思う。戦争を知らない子どもたちに残さないといけない文学、間違いない。





さて、次は何を読もう。作中でべた褒めされていた司馬遷『史記』が読みたい。





2010/02/11

なんでもポン太




なんでもポン太 (QJクンズー漫画 (02))

なんでもポン太 (QJクンズー漫画 (02))










好きな作家の本は、とにかくひいき目に読んでしまう。この本を買った数年前は、そう思っていた。だって、この本はとにかくデタラメでめちゃくちゃ。クイックジャパンの編集長が「何でもやっていいですよ」なんて言ったもんだから、しりあがり寿がお花畑で真っ裸であれこれやるような、そんな破天荒な漫画なんです。





ほんとむちゃくちゃで、ストーリーなんてものは皆無。原稿用紙にそのまま描いているのもあれば、ボールペンか何かでぐちゃぐちゃにしている吹雪だけの漫画とか。共通しているのは、流しの男が飲み屋の店主に「デタラメ言ってんじゃねえ!!」と怒鳴られて雨の中放り出される最後のシーンだけ。これで出版できるなんて、すごい世の中だなあ。なんて思っていたのですが。





今読み返すと、面白い。むちゃくちゃがなぜか整理されている気がする。計算されている気がする。もちろん、意図なんて無いんだろうけれども、なぜか面白い。「こりゃまいった」と何度も言い続けてしまう。年月が経っても面白いと思えるんだから、これは本物なんだろう。





不条理が好きなわ・た・し。





2010/02/10

やまだないとのフレンチドレッシング




フレンチドレッシング (アクションコミックス)

フレンチドレッシング (アクションコミックス)










セックスのシーンに、私は勃たない。それを綺麗なものだとも思わない。神聖視もしないし、無駄に肯定もしない。ただ、肉体が絡んでいるだけであって、そこに物語があるだけで、その物語を読んでいるだけで、絵に何も反応をしめさない、私の下半身。ええ、下ネタでごめんなさい。





だって、エロ本なんですもの。気を抜けば。女子高生がおっさんとセックスをする。女子高生が売春をする。親友同士の男の子とセックスをして子供を妊娠する。男同士のカップルの間に入ってセックスをする。女の子同士でセックスをする。近親相姦。強姦。なんでもこい、でも、総じてエロよりも、生身の感情が目立つのです。





女は子宮で考える、と聞いたことがある。この本を読んで、ああそうですか、と納得してしまう。でもその納得は気持のよいものではないけれど。だって私には子宮がないから。子宮があるかもしれない場所には別の内蔵がある。ここで考えてみろというのは、無理がある。膵臓でどうやって考えろってんだ。健康的な恋愛をしろってか。知るかい。





冗談はさておき、綺麗ごとで恋愛だのなんだの、男と女のつながりは説明できないんですよね。私にはよくわからない。どうせ傷つけるなら、はなから恋愛なぞしないほうがいい、なんて腐ってますから。フレンチドレッシングに憧れるとするならば、前戯も何もいらない挿入と射精とでつながる恋愛に。何も求めない。内蔵と内蔵のつながりだけが欲しくなる。そういう本です。